糖尿病
血液中の糖分が多い病態です。血液中に過剰に溜まった糖は最終的に尿の中に排出されるため、尿検査で糖分が検出されることがあります。また、血液中の糖分が多すぎると、余分な糖が血管を傷つけ動脈硬化がすすみます。結果として、細かい血管が集まっている神経や眼、腎臓などに悪影響を与え、様々な症状が出てくると言われています。
糖尿病の原因としては、糖分の過剰摂取が主ですが、甲状腺疾患や自己免疫性疾患に起因するものもあります。糖尿病の初期症状は、のどが乾きやすい・水分の摂取量が増えた・体がだるい等ですが、進行してくると、体重減少や目のかすみ、手足の感覚異常など多様な症状が出てきます。
さらに、糖尿病性腎症と呼ばれる腎臓病を発症しそれが進行してしまうと、正常な尿を作ることができなくなり、常に体内に生み出される毒素を尿として体外に排出することができなくなります。そうなると1週間に約3回、1回あたり数時間の透析治療を受けるため医療機関への通院が必要となります。透析治療が始まると、これまでの患者さんのライフサイクルが一気に変わる可能性が高くなります。
糖尿病の治療は、食事運動療法を中心にして行い、必要に応じてその他内服や注射による投薬加療を併せて行っていきます。高血圧と同様、糖尿病は様々な疾患の誘因になることがあるため、健診などで糖尿病を疑われたり、遺伝的に糖尿病が心配等がある方は、早めに当院までご相談ください。