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腸炎

腸炎にも様々な分類がありますが、広く知られているのは細菌やウイルスに汚染されたものを摂取したことによる感染性腸炎、女性・ご高齢の方・高血圧・便秘がちな方等にみられる虚血性腸炎(腸への血流が悪くなり、大腸が酸欠を起こし炎症を起こす)等もあります。症状としては腹痛や嘔気・嘔吐、発熱、下痢や血便なども起こすこともあります。

他に、免疫系のトラブルによる腸炎もあり、代表的なものに炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)が挙げられます。これらも感染性腸炎等に非常によく似た症状が出ますが、もっとも大きな違いはその期間です。感染性腸炎や虚血性腸炎では長くてもおおよそ数日~1週間程度で症状は治まりますが、炎症性腸疾患(IBD)は何年~何十年という期間にわたり症状が出たり消えたりすることが特徴です。

炎症性腸疾患(IBD)は、身体的・精神的ストレスや食事の内容などで症状が良くなったり悪くなったりを繰り返し、現時点での医学では完全に治癒(完治)することができない病気です。また、炎症が慢性的に持続することで、そこを発生源として悪性腫瘍(大腸がん等)を起こすことも知られており、診断がついた際は早期に治療介入が必要です。

治療目標はできるだけ状態が良い期間(寛解期)を長く保つことで、飲み薬や座薬などを使いながら病態をコントロールして、患者さんの生活の質(QOL)を高く維持することに注力していくことが重要です。腸炎の症状が長く続く方は、是非当院までご相談ください。

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